RSウイルスは、乳幼児に呼吸器感染症を引き起こす重要な原因ウイルスです。大人が感染した場合は軽いかぜ症状のみでおさまりますが、予定日より早く生まれた赤ちゃん(早産児)や生まれつき呼吸器や心臓に病気をもっている赤ちゃんが感染すると、重症化することがあります。
「シナジス」はRSウイルス感染による細気管支炎や肺炎といった重い呼吸器感染症の重症化を防ぐための注射薬です。
【シナジスの投与が必要となるお子さんは】
・早産児:在胎期間28週以下(12ヶ月齢以下)
在胎期間29~35週以下(6ヶ月齢以下)
・過去6ヶ月以内に気管支肺異形成症の治療を受けたお子さん(24ヶ月齢以下)
・血行動態に異常のある先天性心疾患のお子さん(24ヶ月齢以下)
・免疫不全をともなうお子さん(24ヶ月齢以下)
・ダウン症候群のお子さん(24ヶ月齢以下)
※対象となるお子さんには医療機関より説明がありますので注射スケジュールや注意点等を確認しましょう。